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近江ヴェロニカ

2015年09月26日

うんざりする話

 数日前、私のツィッターのタイムラインでホットだった話題について。

 ことの発端は、こちらのブログ

 そして、こちらのブログにうまくまとまっているような反論が、我がTLには流れていました。

 先にリンクした、加害者男性とソックリなメンタリティを持っている男性はたくさんいて、めずらしくも何ともない。「こんな酷いことをしたサイテーなオレ」話をしつつ、「己の罪に気がついて、恥ずかしいけどconfessionできるオレ」にウットリしてる男。「フツーの男ならこんなこと話せないだろ?だけど、オレできちゃうんだよ。オレすごい男だから」という自意識過剰がだだ漏れだ。そういう輩が沢山いるということに私はウンザリしている。ウンザリしすぎて思考停止に陥るほどに。いやもうほんとに、考えるのもやだよ。だって変わらないもん、こういう男って。


 罪の告白をこのような形ですることが、必ずしも己の行為や思考パターンの加害性や歪みを認識して受け入れ、罪悪感をもって悔い改めるということに結びついてはいないことを、私は結構実際に見聞きしてるから知ってるんだよ。


 過去の罪の告白をしました。これで禊は済みました。以上です。で止まっちゃってる人いっぱいいる。止まってんじゃねーよ。ちょっとくらい罪悪感に押しつぶされなよ。そうじゃないと、被害者が浮かばれないのよ!


 必ずしも反省や後悔から罪の告白をするわけじゃない。そういう人は、なんか罪悪感はあるんだけど、それを自分一人で抱えてるのはしんどいから、誰かに話して楽になりたいだけなのよ。で、自分が許される前提で話すよね。そうじゃなきゃ話さない。話す相手や状況を周到に巧妙に選んでる。自分には悪がある、とか、加害した、とか本心から冷静に認められる男はあんまりいない。

 加害の認識はあっても、被害を低く見積もるとかね。「このくらいのことで、そんなに傷つくなんて」めいた言い訳もよく聞く。「このくらいのこと」って、お前が鈍感なだけだ。


 冷静に、というのが肝で、「自分は悪事をはたらいた」って認めるとさ、途端にいじける手合いが多いんだ。一人っきりのときにいじけてるなら別にいいんだけど、いじけてる人って「いじけて見せる」よね。これさあ、「自分をなぐさめろ」っていう周囲に対する要求でしょう。いじけてる人が嫌われるってのはこういうこと。周囲に対して自己中で不当な要求をしているからです。


 これは男女問わずだけど、他者に対する加害に鈍感な人って、自分が傷ついたってことには敏感なのよ。「みんなの中で、自分が一番繊細で傷つきやすい」って思ってる人は、自分はとんでもなく鈍感な可能性がある、って注意したほうがいいわ。

 

 男たちのconfessionって、まあ個々人の状況によってディテイルは異なるけど内容を煎じ詰めると、「こんなに凄いのに世間に認められない不遇なオレ」に収斂しちゃうんだよね。これに、「こんな不遇なオレに優しくしてくれない女どもの馬鹿」がくっつく男もいる。まあ大体そんな感じなんで、聴いててつまんないんだ。

 「そんなに凄けりゃ世間の方から勝手に認めてくれるだろうよ、そうじゃないって事は、アンタ自分が思ってるほど凄くないってことだよ」、って私は思うんだけど、「自分の罪悪」を受け入れて抱えて行くのが難しい人にとっては「別に凄くもない自分」もまた、受け入れて抱えて行くのが難しいんだろうね。

 

 つうか、「自分の罪悪」とか「凄くない自分」だとかを受け入れるのって、こういう人たちにとっては「負け」なんだろね。勝ち負けじゃないんだけど。ああ、これも思い出した。


 「別に凄くもない自分」を受け入れるくらいなら、「誰もやらないような犯罪行為に走って、凄い自分を世間に向けて証明してやる」、ってのが神戸の元少年Aだと私は思う。彼ほどの加害はしてなくても、やってることの内的論理は元少年Aと同じって男を何人か知っている。凡庸でいるくらいなら軽犯罪者の方がマシだってことだと思う。


 しかしだ、凡庸なのに凡庸だと認めたくないというごく自己中心な欲求のために、直接或は間接的に被害に遭ってる他人さんがいるわけさ。犯罪行為は加害行為なんだからさ。そういう人って他人を人間だと思ってないよね。「凄いオレ」の証明のために利用してるんだけどさ、そういう言葉にして理解しているわけではないから、利用している自覚がない。自覚が無いんだから、どれほどconfessionしても変わらない。


 救いの無い話ですよ。ええ。
 

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Posted by 近江ヴェロニカ at 22:20│Comments(0)たいくつ日報
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